こんにちは。柊です。
今回は、前回の続きです。
前回の記事では、バックアップの種類の説明をしました。

今回は、そのメリットデメリットを踏まえながらケースバイケースで有効な策を考えていきましょう。
バックアップが必要なものは?
これは人それぞれだと思いますが、ここでは一般の方向けに写真・動画・文書・趣味枠・仕事用と5つで考えていきたいと思います。
どれもこれも大切なものでしょうが、とりあえず命に関わる話ではない前提でお願いいたします。あるのかどうかわかんないですが、そのファイルが無くなると命に関わる系のものがありましたら、それは専門家にご相談くださいませ。
写真
これが一番大切かと思います。子供の成長記録とかね。
昔はちゃんと現像して、ネガも置いていたと思いますので、整理もできてるしバックアップも万全でしたね。火事だけが怖いですが。
今は、手軽に撮れるようになっただけに、整理もしてないし、バックアップも大変(´・ω・`)
いや、撮るだけ撮ってどうせ見返したりしないって。とは思いますが、そう言ってしまうとこの話は終わってしまうので、それは無しでいきましょう。
実際、気軽に撮れすぎて、一枚一枚の価値が下がってる感の人もいますよね。ある程度選別しする必要もありますよ?
ともかく、最優先バックアップの一つだと思います。思い出を切り取った一枚は、もう返ってきませんからね。
重要度 ★★★★★
ファイル数★★★★★
サイズ ★★☆☆☆
動画
ネットで見つけた動画、とか、親には見られたくないゴニョゴニョ動画とかは、趣味枠に置いてください。そんなもんは無くなってもネットに転がってるか、代替品があるでしょw
ここは写真と同格の、ホームビデオ等を指します。お父さんが撮った運動会の動画とかね。これも大事ですよね。写真ほどじゃないとは思いますが、無くなると寂しい気持ちになります。
重要度 ★★★★☆
ファイル数★★☆☆☆
サイズ ★★★★★
文書
自治会やPTAなんかで作らなきゃならなくなった文書とか。身内への連絡や友人の結婚式での集計・会計などなど。細かく文書作ることってありますよね。今後は役所関係なんかもIT化で電子ファイル使うこと増えると思います。この辺りは、重要というか、あると再利用に便利だよね。というもので、バックアップの優先度としては低めになるかと思います。無くなったら手間が増えるだけでしょ?というくらい。(お仕事ファイルは別です)
重要度 ★☆☆☆☆
ファイル数★★☆☆☆
サイズ ★★☆☆☆
趣味枠
あなたの趣味は、お絵かきかもしれないし動画編集かもしれない。作曲かもしれないし、プログラミングかもしれない。
そういったクリエイティブなものを収集する人なのかもしれない。何にせよ、ビッグサイズだと想定しよう。
重要度は申し訳ないが、思い出よりも大切でなく、町内会資料よりも大切なもの、としておきます。
重要度 ★★★☆☆
ファイル数★★★★☆
サイズ ★★★★☆
仕事用
働き方は様々でありますので、一概には言えませんが、仕事のファイルを個人のPCに持ち込むのはセキュリティ的な意味でどうなのとは思いますが(´・ω・`)
個人で自宅で働かれてる方もいらっしゃると思いますので、そのあたりもひっくるめて話をしようかとも思いましたが、あかんでしょ(´・ω・`)
お仕事とは誰かとの約束なわけですから、万が一にもデータ吹っ飛ぶような損失は出せません。お金をかけて、専門家の指導の元バックアップしてみてくださいね。
重要度 -----
ファイル数-----
サイズ -----
具体的なバックアップ提案
おさらい
まず前回のおさらいです。
PCorスマホにだけ保存
丸腰。
戦略的な丸腰ではなく、ただのノーガード。HDDの故障で死ぬ。停電でもデータが壊れるかも。雷の逆電で即死。地震でもやばい。ウイルス感染でも手も脚もでない。
過去を振り返らない、刹那的に生きる人にオススメ。
光学式メディア
DVDとかブルーレイとか。定期バックアップには手間。ファイルサイズや数が大きくなるとさらに手間。長期保存には向かない。コストは小。
外付けHDD
故障することがある。まるごとバックアップができるので管理が楽。敵は地震・雷・火事・オカン。コストは中くらい。
NAS
HDDをRAID構成等でデータ自体に対しては信頼性UP。利便性も上がるので、外付けHDD買うなら無理してこっちでも良いかも。コストは中+。
クラウド
故障に対しての信頼性は抜群。クセのあるところも多い。無料で使えるには制限が掛かる可能性がある。セキュリティ面でも考慮が必要。コストは0~大。
以上を踏まえて、バックアップの提案をしていきます。
詳細は次回以降に回りますが。
写真のバックアップの提案
最優先のバックアップ対象ファイルですので、NAS+クラウドの自動常時バックアップがオススメ。
NAS
写真はやっぱり観るものだと思うので、たとえばwifi接続できる系のテレビで見たり、ネットワークデジタルフォトフレームなんかでも見れますので、NASに置いておくのが良いと思います。
次回以降に説明しますが、後述する「amazon prime photo」に自動でバックアップする環境も作れます。
amazon prime photo
写真に関しては、amazon prime会員であれば、無料で写真のバックアップが取れます。
ありがたいことに容量無制限で写真のバックアップが可能です。画質の劣化もなしです。
Google Photo
Google Photoであれば、容量無制限+動画もOKですので、まさかの最強バックアップ環境。
また、人ごとや場所ごとに自動でアルバムを作ってくれますので、閲覧用には非常に便利。
問題点は、画質の劣化と主導権がGoogleに移ること。また、よくわかんない基準でアカウント停止の恐れがあること。
小括り
NASなんかで保存しておくと良いですね。PCに取り込んだデータをNASにバックアップ。
家族で観る場合はNAS経由でテレビからでも見れます。スマホ等から見たり送ったりは、Google Photoの共有がオススメ。
ただし、Google photoでは画質の劣化があり、主導権の交代がありますので、amazon prime photoも併用。
これで、NASが死んでも、閲覧はGoogleで、データの復活はamazonで、と可能になります。
NASいらないじゃんって声もあるかもしれませんが、気軽にアクセスするもの用意してないと、撮りっぱなしで観ないでしょ?(´・ω・`)
動画のバックアップの提案
サイズが大きいですので、NASの常時バックアップ+外付けHDDの定期バックアップとクラウドの併用がオススメ。
NAS
NASでRAID組んで(設定で簡単にできます)置いておけば、そうそう壊れることも無いかなと思います。
で置いておけば大丈夫。あまりに大量にならない限りは、ですが。
外付けHDD
NASだけだと、雷やNAS自体の損傷が怖いので、定期的に外付けHDDにバックアップとっておくのが良いとおもいます。
地震や火災では一緒にやられちゃいますが(´・ω・`)
Google photo
ここでありがたいことに、Google Photoには動画の無料バックアップも可能なんです。こちらも動画は劣化しますが、ただ観る分には問題なし。
物理的な損傷で、手元のデータが全て飛んでいってもデータが残ってるなら劣化していても嬉しい限りです。
小括り
写真は無劣化のamazon prime photoがありますが、動画には無料の無劣化クラウドがありませんので、外付けHDDを用意という感じですね。月一くらいのバックアップで安定しそうです。
文書のバックアップの提案
それほど重要ではない位置づけですが、無くなると不便はありますよね。
ここは光学メディアのバックアップもしくは、NASへの保存で充分だと考えます。
光学メディアへのバックアップは更新の頻度によりますが、半年に一回くらいでいいんじゃないでしょうか?
趣味枠のバックアップの提案
データ大で、ファイル数大と想定しています。
NASの常時バックアップ+外付けHDDの定期バックアップがオススメ。
動画のバックアップ項を見ていただければ、同じ解釈で良いかと思います。
クラウドも利用可能ですが、サイズと要相談ということになるかと思います。
複数のサービス使い分けて容量稼ぐ方法もあるかとは思いますが、面倒ですよね(´・ω・`)
また後ほど、いくつかクラウドサービスをご紹介しますが、火災や地震を想定しますと趣味とか言ってられないと思いますので、そのときはまぁ、諦める方向で。諦められない方は有料クラウドの手もありますが・・・・。
まとめ
バックアップを残すファイルについて分類分けし、それぞれに使えるバックアップ方法をご紹介しました。
結局のところNASがあればだいたい大丈夫で、あとは物理的な損傷をどれだけカバーできるか、という話になってますね。
未だ見ぬ災害に備えての過剰なバックアップは精神すり減らすだけですので、自身にとってどこまでやれば安心なのかというものを種類ごとに考えてみることをオススメします。
ちなみに、僕はNASが基盤から死ぬということを体験してますので、NASがあれば大丈夫~とは簡単には言い切れません(´・ω・`)
ですが、NASが死ぬくらいなら、無くなってもいいファイルってのは存在すると思ってるんですよ。無くなったらまた作ればいい。的な。
次回は個別のバックアップについて詳細を書いていきますね。
お楽しみに。
<シリーズ>
バックアップ見直し編① 最強のデータバックアップを考えてみる
バックアップ見直し編② 種類別バックアップの優先度を考える
バックアップ見直し編③ データバックアップ9割カバー NAS導入のススメ
バックアップ見直し編④ Goole photoで写真と動画を保存しよう
バックアップ見直し編⑤ Amazon Prime Photoでも写真を保存
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